地球温暖化対策の一つとして、脱炭素という言葉を聞いたことがあるという方はたくさんいらっしゃいますが、しかし具体的にどのようなものか分からないという方もたくさんいます。この文章では、脱炭素について解説していきます。
脱炭素とは、温室効果ガスである二酸化炭素の排出量をゼロにしようという行動のことです。地球温暖化が加速し、様々な場所で悪影響が及ぼされていることから、世界全体で脱炭素を目指した取り組みが行われています。日本においては、2050年までに温室効果ガスの排出をプラスマイナスゼロにする、つまりカーボンニュートラルという脱炭素社会を実現するという目標を掲げています。なかなか難しい目標ですが、そのような目標を掲げるほど、地球温暖化は深刻だということです。地球温暖化が進むと、海面上昇が起きて、陸地であったところが海に沈んだり、酸性化によって体に悪影響が及ぼされたり、洪水や干ばつが頻繁に起きて作物が駄目になったりします。また、脱炭素を目指す過程で、石炭や石油、天然ガスなどの有限なエネルギー資源を節約する、という狙いもあるのです。