反応熱とは、化学反応に伴って放出もしくは吸収される熱量のことを指す言葉です。そもそも熱量は、化学反応や状態変化に伴って出入りしている熱エネルギー量を意味しています。熱量の単位はジュールで、熱を放出する反応を発熱反応、吸収する反応のことは吸熱反応と呼びます。

また反応熱は、反応の種類によって名称が異なるという特徴があげられます。例えば物質1molが完全に燃焼する際に発する熱量が燃焼熱、化合物1molが成分元素単位から生成されるときに発生もしくは吸収する熱量を生成熱と言います。ほかにも溶解熱や中和熱などの名称があるので、どのような反応を指す言葉なのか理解したうえで状況を把握していくようにしましょう。ちなみに物質の融解や蒸発による熱の出入りは、化学変化ではなく状態変化ですが、反応熱が発生しています。